※出生前診断のお話、中期中絶のお話を含みます。センシティブな内容につき、不快に思われる方はご覧にならないようお願いいたします。また心が不安な方、似た状況の方もいらっしゃるかと思います。自分の心を優先ください。
中期中絶を受けた際の入院記録です。妊娠19週でした。
3日目、いよいよです。
7:30 膣剤⑤
先生にまだですか?と聞くと今日中になんとかという感じ、と言われる。張りはかなり強いものの、やはり破水しないと進まないという感じでした。
10:30 膣剤⑥
ここから痛みの段階がレベルアップしたような感じで本格的な陣痛に入ります。
ナースコール押しまくりでした。
痛みピーク時は、吐きそうな感じがありました。
そしてもう寝転がってても、座っててても、立ってても耐えられない痛み。
それでもやはり私の場合はなかなか破水しませんでした。汗
そしてめちゃめちゃ汗をかいてるのに、寒気がしてきて。暑かったり寒かったり。助産師さんにうちわで仰いでもらったり、湯たんぽで温めてもらったり。さすってもらったり本当に有難かったです。
最終段階(?)なかなか破水せず、痛すぎて辛すぎてもう叫びました。
破水させてください!と叫びます。
そしたら助産師さんが、破水させるので分娩台行きましょうと言ってくれましたが、私はもう
そこまでも耐えられない!早く!と叫びます。
もう痛みで寝るのも座るのも無理で立ち上がってのたうち回る感じです。
いきみたい感じも出てきていて、さっき叫んだあとに、助産師さんに便を出す感じで力入れてみて!と言われます。
ここではじめていきむ感じが分かりました。本当に便を出すような感じ・・・
何か出る感じがして力入れてみたら・・・病室のベッドの上でそのまま破水、そして同時に赤ちゃんも途中まで出てきてしまいました。
なかなか破水せず苦しかった時間を見てくれていた助産師さん、この時点でよく頑張ったね。と言ってくれました。終わったのか・・・安心のような苦しいような、痛みから解放されて放心状態のような、ふわふわとした感覚。
ここから分娩台に移動します。
車いすを準備してくれましたが、私的には赤ちゃんが股にいるので座れる気がしなくて、助産師さんにしがみついて、分娩台まで歩いていきました。
この時点でピーク時の痛みはなくなっていましたが、その後も何回か子宮が収縮して痛くなりました。
何回か目で力を入れると赤ちゃん。するっと全部出てきてくれました。
お昼の12:39でした。
その後も収縮しては痛くなって、血液の塊が出てきます。
何回か助産師さんにも掻き出してもらいました。
そしてここでやっと先生到着!
腹部エコーで見てもらって、胎盤を出します。
ここでは器具など使うわけではなく、お腹を先生が思いっきり押しながら手を下から入れて掻き出すような感じでした。痛かったけど一瞬。全部出たよ、と言われてやっと安心できました。よかった。
先生もよく頑張ったね、と言ってくれました。涙が出ます。
助産師さんたちも本当に優しくて。よく頑張りましたね、と何度も言ってくれて。すごく助けられました。
赤ちゃんはその時には見ませんでした。
キレイにした後会えるようにしておきますので、あとでご主人も来て、会える気持ちになったら声かけてくださいね、と言われました。事前に対面したいことは伝えてあったので、とても丁寧にそう言っていただき、感謝でした。
さて、処置も全て終わり、病室に帰ります。
助産師さん2人に両脇支えてもらい、知らない間に点滴されていてそれもガラガラ引きながら自分の足で歩いて帰りました!
先ほどの病室は破水したときの羊水や出血の片付けのため使えず、隣の個室部屋が空いていたので、そちらに移動することになりました。荷物なども全て助産師さん2人で移動させてくれました。
パジャマも産院のものでしたが羊水や汗でベタベタだったので、分娩台の上で汗を拭いて、着替えさせてもらいました。
病室に帰ってバタバタしている間に夫に取り急ぎ連絡しました。
元々病院の関係で立ち合いはできないことになっていましたので、仕方なかったのですが、傍にいてほしかったなぁ。
夫は私と連絡が取れなくなった時点で、(朝から陣痛の痛みで途中から連絡できていませんでした)何か察知したのかもう病院に向かっているとのことでした。
夫もよく頑張ったね、無事でよかったと言ってくれました。ありがとう。
出産後はオムツのような大きいナプキン?をつけてくれていました。
出産から一時間経ち出血量を見てもらいましたが、通常よりも出血が多かったようで、点滴に子宮収縮の薬を追加で入れました。最初は点滴は1時間で取れる予定でしたがここから長引きました。
夫も到着し、助産師さんが夫に、「本当に頑張ったんですよ。」と言ってくれて。(本当に優しい助産師さん。涙)とても嬉しかったです。
出産が終わりホッとした気持ちが私は強かった気がします。夫とも普通に会話していました。夫は点滴に繋がれた私を心配していましたが、やはり私がスッキリした顔をしていたからか、夫もひとまずはホッとしたのかなぁと思います。不思議とこの時は悲しい気持ちは襲ってこなかったのです。
その後私はずっと横になってお茶を飲んだり母に連絡したりしていました。
その間に死産届の手続きを夫はしてくれていました。用紙に必要事項を記入するだけでしたが、自分ではまだ起き上がれなかったので、夫がこの時間に来てくれて本当によかったです。
そのあと、赤ちゃんと対面しました。
とても小さい280gの女の子。顔は夫にそっくり。足の形は私にそっくりでした。
爪もしっかり生えていて、この子が私のお腹の中にいたんだ。なんだか実感がわくようなわかないような。
色々な感情が混ざって涙が出ますね。
夫と私と赤ちゃんと、三人で時間を過ごしました。
病院が準備してくれた小さな白いきれいな箱に入れてくださいました。
そしてほんの少しですが、夫と私で折り紙を折りました。
私のおなかに宿った命。この命の重みを忘れることは一生ありません。
面会時間が終わり夫は帰りました。
赤ちゃんも、一度病室を離れナースステーションで預かってもらいます。
私ですが、夕ご飯を食べ終わったころにようやく点滴が外れました。そこで出産後はじめてトイレに行きました。
助産師さんと一緒に行って、なにかあればすぐ呼んでくださいね、と。
特に問題はありませんでしたが、引き続き出血は多かったので、立ち上がる時や歩く時はゆっくり動くよう言われました。
その後母と電話したりしながら夜を過ごし、空っぽになったもう痛みを感じないお腹を見ながらその日は寝ました。
後日談とはなりますが、出産時出血が多かったことが関わっているのか私は産後1か月以上出血が止まりませんでした。ホルモンの影響や不正出血も含みますが、ずっと出血している状態が長く続き、身体的にも精神的にも辛かったです。
ここまで中期中絶の処置に関して見ていただき、ありがとうございました。
死産の手続きや火葬に関して、退院後について、また書きたいと思います。