※中期中絶のお話を含みます。センシティブな内容につき、不快に思われる方はご覧にならないようお願いいたします。
12週以降の中絶や死産の場合は、死産届を提出し、火葬をしなければいけません。
そんなこと、自分がこの状況になって初めて知りました。今日はその二つについて私の経験を残していきます。
死産届と火葬、どちらも自分たちで全て段取りを行う方法と、業者の方に依頼する方法がありますが、どちらが正しい、というものではありません。体もまだ通常に戻らない状況で、精神的にも辛い状況でこれらを判断しなければいけないので、どんな方法だとしても、自分たちが納得でき、負担のない方法であればそれが良いと思います。
(病院によっても色々違うかもしれません。あくまで私たちの場合は、となります。)
私たちは、死産届と火葬の段取りは病院から紹介してもらった委託業者の方へお願いし、火葬の立ち合いのみ、しました。
私も夫も辛い状況の中、少しでも負担のない方法を、とこのようにしました。
業者の方が死産届を役所に提出し、埋葬許可証(これがないと火葬場の予約が取れません)を受け取り、火葬の予約を取ってくれます。その間、火葬までの期間は赤ちゃんも保管してくださいました。
私は出産した次の日の午前中に退院することになりました。退院する直前に業者の方が来てくださり、死産届をお渡しし、赤ちゃんも預かってもらいます。
業者の方はもちろんその状況に慣れている訳ではないですが、専門の方ですし卒なくスムーズに、そして気遣いもしていただき、お任せするに当たりとても心が安心しました。
その日の夕方には、市役所への提出なども終わったようで、火葬の日程について電話で連絡のやり取りをしました。とてもスムーズに行っていただき、感謝です。
自分たちで死産届を提出し火葬の予約も取る場合は、赤ちゃんをお家に連れて帰り、最後の時間を一緒に過ごすこともできます。そのようにする方も多くいらっしゃると思います。
さて、火葬の日は、曜日の関係もあり数日後の午前中、朝一の時間帯となりました。
死産で週数が少なく、赤ちゃんが小さい場合は、朝一のまだ火葬の温度が上がる前に行うことが多いようです。
私たちは収骨をしない、という選択をしました。
これに関してもどのような選択をしても、その方が一番心が安心する方法が良いと思います。
私と夫は収骨しないことについて意見は一致しており、一度お腹に宿ってくれたこの子を忘れることはない。でもこの子の骨をずっと傍に置いておいて前が向けなくなるのは嫌だ。そんな思いからでした。
結局私がこの子がお腹にいた証として残したものは、手形と足形、母子手帳の記録だけです。それだけで十分です。この子が私たち夫婦の子としてお腹に来てくれた、存在してた証です。忘れません。大切に保管します。
手形と足形については出産する前に病院に、手形と足形を残したいと伝えていて、助産師さんたちが形を取ってくださいました。とっても小さい手と足。とても綺麗に残してくださり感謝です。忘れません。
火葬の日は喪服を着ました。
朝一で火葬場に着くと、業者の方もいらっしゃいました。
手続きもほとんど業者の方がしてくださり、私たちは火葬の時間まで、赤ちゃんと最後の時間を過ごしました。
私と夫と赤ちゃんと三人で過ごす最後の時間でした。とても悲しかった。
この子が元気に産まれてきて、三人家族になるはずだった未来が思い浮かんで。結局決断したのは自分たちだったけど、その未来を奪ってしまった。なくなってしまった。
お空の向こうでは、どうか苦しみのない場所にいって欲しい。それだけを願いました。
火葬が終わって家に帰って駐車場に着いた時。雨模様だった空がまぶしいほどに晴れてきました。
その子の未来、私たちの未来が明るいことを示してくれているようでした。
もし悩んでいる方がいたら。
絶対に収骨をしなければいけない、とか、自分たちで手続きをしなければいけない、とか。決まりはありません。
どうか無理をせず、ご家族で話し合い、一番良い方法でお見送りできますように。そう願います。
次回は、出血が長引きトラブル続きだった産後、産後の検診などについて書きたいと思います。